膝痛の中で、膝を曲げた時に痛い膝痛があります。
膝を曲げた時の痛みは、階段の昇り降りで痛い、正座が出来ないなど、日常生活に大きく影響してしまいます。
この記事では、膝を曲げた時に痛い膝痛の原因と対処法をご説明します。
膝を曲げると痛い時の原因と対処法
膝を曲げると痛い時の原因
膝を曲げた時に痛い時の原因として考えられるのは、膝自体に原因がある場合・足首に原因がある場合・股関節に原因がある場合です。
膝自体に原因がある場合
膝自体に原因がある場合には、膝が曲がる機能に異常があります。
膝蓋下脂肪体
膝のお皿の下には、膝蓋下脂肪体というプニプニとした組織があります。
膝蓋下脂肪体は、膝の曲げ伸ばしに合わせて、膝関節に出入りします。
この膝蓋下脂肪体が、硬くなってしまうと、膝の曲げ伸ばしが上手くいかなくなり、膝を曲げた時の痛みの原因になることがあります。
膝蓋下脂肪体に関しましてはこちらの記事をご覧ください
膝蓋上嚢と大腿骨前脂肪体
膝のお皿の上には、膝蓋上嚢と大腿骨前脂肪体という組織があります。
この組織は、膝が曲がる時に伸びる大腿四頭筋の動きを滑らかにして、膝をスムーズに曲げる働きをしています。
ですから、膝蓋上嚢と大腿骨前脂肪体が硬くなってしまうと、膝を曲げられなくなったり、膝を曲げた時に痛みが出たりします。
膝蓋上嚢・大腿骨前脂肪体に関しましてはこちらの記事をご覧ください
筋肉の滑走障害
膝を曲げる時には、大腿四頭筋・大腿二頭筋・ハムストリングといった筋肉に滑走障害があると、痛みが出ることがあります。
筋肉の滑走障害というのは、筋肉同士が接触する部分で滑りが悪くなることを言います。
足首に原因がある場合
足首の曲がる機能に問題があると、膝を曲げた時に痛みが出ることがあります。
しゃがんだ時に足のかかとが浮いてしまう人は、足首の曲がる機能に問題があります。
特に階段の昇り降りには足首を深く曲げる必要があるため、階段の昇り降りで膝が痛い時には、少なからず足首の機能異常が影響しています。
股関節に原因がある場合
股関節を曲げる機能に問題がある時も、膝を曲げた時に痛む原因になります。
特に股関節が真っすぐ曲がらなくなっていると、膝を曲げた時に、膝にねじれるストレスが生じるため、痛みの原因になります。
また、しゃがんだ時に膝が痛む時には、実際には股関節がしっかりと曲がらなくなっていることが多いです。
膝を曲げると痛い時の対処法
病院に行った方が良い膝痛
膝を曲げると痛い時には、膝が腫れていたり、水が溜まっていることがあります。
そういった時には、膝の組織に炎症が起こっていることがあるため、病院に行きましょう。
また、変形性膝関節症などの場合で、変形が強い時には、病院での対処が必要になります。
整体での対処法
変形が強い場合や炎症のある場合には、整体では対処が出来ませんが、股関節・膝関節・足関節や周辺組織の働きが悪いことが原因(機能的な原因)であれば、整体で対処が可能です。
膝痛に対する整体の効果についてはこちら
膝を曲げた時の痛みでは、上記しました、膝蓋下脂肪体・膝蓋上嚢・大腿骨前脂肪体・筋肉の滑走障害などの機能を回復させることで、対処します。
セルフケアで気をつけたほうが良い事
セルフケアを行う際には、無理に膝を曲げるストレッチは行わないようにしましょう。
原因が大腿四頭筋の滑走障害であれば、膝を曲げるストレッチは有効ですが、それ以外に原因がある場合には、逆効果になることが多いです。
まず大切なことは、原因がどこにあるのかをハッキリさせることです。
病院でのリハビリや整体院・接骨院などで、原因を確かめてもらい、提案されたセルフケアを行うこと方が安全で効果的です。