肩こりというのは、多くの方の悩みの種になっています。
そして、改善方法もまた沢山あり、いざ肩こりを改善しようとしても、何をどうすれば良いのかわからないのが現状です。
このいまい整体院の記事では、肩こりについての院長の見解と、肩こりの改善法について、いまい整体院の肩こりに対する整体方法についてご説明します。
〇この記事で説明させて頂くこと
①肩こりについての院長の見解
②沢山ある肩こり改善法について
③いまい整体院の肩こりに対する整体方法
肩こりについての院長の見解
肩こりについての院長の見解をご説明します。
肩こりとは
肩こりと一言で言いますが、日々整体施術をしていると、色々な病態があることに気が付きます。
さらには、原因と考えられる体の機能の異常も肩こりの人それぞれで異なっています。
ですから、肩こりといってしまうと原因も病態も一つか二つしかなくて、改善方法も一般的なもので十分と思ってしまいますが、実際には、その人の肩こりは他の誰かと同じということはなく、人それぞれの肩こりがあります。

肩こりとは、人それぞれ原因も病態も違いますが、肩が凝った感じがする状態だと考えています。
肩こりの原因は?
では、肩こりの原因はどんなものがあるのでしょうか?
まずは、肩の凝った感じの発生源である体の組織を考えてみます。
肩の凝った感じの発生源
肩の凝った感じの発生源として考えられる体の組織は、皮膚・筋肉・筋膜(ファシア)・関節・神経などが考えられます。
①皮膚
皮膚は肩の皮膚です。
皮膚には、表面の表皮と深部にある真皮があります。
皮膚にはもちろん神経があるために、皮膚が引っ張られる状態にあると、肩が凝った感じがすることがあります。
②筋肉
肩にある筋肉は、僧帽筋・肩甲挙筋・菱形筋・棘上筋などです。
これらの筋肉が引っ張られる状態にあったり、縮んで凝った状態になったりして血液の流れが悪くなると、肩が凝った感じがします。
肩こりの筋肉で厄介なのが、上記した筋肉以外の筋肉も間接的に関与するという点です。
例えば、腰の筋肉が緊張して体が慢性的に傾いた状態にあると左右の肩の高さもアンバランスになり、その結果肩の筋肉に負担がかかって肩こりになる、といった具合です。
その場合には、腰の筋肉の緊張を解決しないと肩こりが改善しません。
③筋膜(ファシア)
筋膜というのは筋肉の表面を包んでいる膜です。
この筋膜自体に異常が起こっても肩が凝った感じがしますが、筋膜と筋膜の間の滑走が悪くなっても肩が凝った感じがします。



筋膜と筋膜は筋肉が縮む時に互いに滑るように滑走します。
この筋膜同士の滑走する動きが悪くなることがあります。
④関節
⑤神経
肩こりは根本的に解決できるのか?
肩こりの原因はたくさんある
肩こりというのは、ありふれた症状のようですが、実は解決するのが難しい症状です。
なぜなら、肩こりの原因が沢山あるからです。
まずは、じぶんの肩こりの原因が何なのかを知りましょう。
肩こりの原因別解決方法
筋肉のコリが原因
肩こりの原因で一番多いのが、肩の筋肉のコリです。
筋肉にコリがあることだけが原因であれば、マッサージやストレッチをすれば解決します。
姿勢(骨格の歪み)が原因
姿勢(骨格)が歪むと、肩や首の筋肉が引っ張られすぎたり、縮みすぎたりするために、肩こりが発生します。
猫背・巻き肩・ストレートネックといった姿勢の歪みを解決する必要があります。
神経が原因
肩の神経が過剰に引っ張られたり、移動がスムーズでなくなると、肩こりになります。
こういった場合には、神経をリリース(開放)する必要があります。
また、自律神経のバランスが乱れると、首の付け根の筋肉や肩の筋肉が緊張します。
精神的ストレスが原因
精神的なストレスが強いと、首や肩、そして胸の前の筋肉が緊張します。
逆に、身体面の緊張を和らげることが出来れば、精神的なストレスも軽減します。
ですから、マッサージやストレッチをすることも有効です。
院長の肩こりに対する考え方
肩こりには歴史がある
肩こりには人それぞれの歴史があります。
整体院という場所には、軽症の肩こりの人はご来院されないので、色々な歴史をみます。
そして、「この人の肩こりは腕も施術する必要がある」「この人は将来五十肩になりそうだ」と色々考えながら施術しています。
肩こりに対する整体施術方法
肩こりに対しましては、その人の原因に合わせて施術をします。
ほとんどの方は、首と肩の筋肉が硬く、お互いの筋肉がくっつく状態になっていますので、筋肉同士の間を広げる筋間マッサージを行います。
そして、神経が引っ張られていれば神経のリリース、骨格が歪んでいれば関節の調整を行います。
肩こりQ&A
肩こりと頭痛って関係がありますか?
頭痛には、緊張型頭痛と偏頭痛があります。
肩こりが関係するのは、緊張型頭痛です。
そして、整体で解決が出来るのは、緊張型頭痛です。
偏頭痛は、整体で症状を軽くすることは出来ますが、基本的には頭痛外来等に行くことをお勧めします。
緊張型頭痛は、肩や後頭部から緊張が始まり、放っておくと頭のテッペンやコメカミに緊張が伝わっていきます。
一方で偏頭痛は、今現在では脳波の異常な興奮が関係すると言われていて、頭痛が起こる前の前駆症状や、光・音・ニオイなどに敏感に反応したりします。
ピップエレキバンって肩こりに効きますか?
これは私見ですが、ピップエレキバンは張る場所が大切だと考えています。
いわゆるツボといわれるポイントに張ることが出来れば効果的です。
シップは張ったほうが良いですか?
シップはどちらかと言えば、筋肉痛や寝違え等、筋肉を傷めた時に効果的な方法です。
ほとんどの肩こりは慢性的なものなので、シップを貼っても効果は一時的です。
ですが、張ったほうが楽な感じがするのであれば、シップを貼るのも良いです。
肩こりになるのは枕が悪いんでしょうか?
枕が合わないと首や肩に負担がかかります。
ですが、基本的には自分の体の状態が良く、柔軟性があれば、どんな枕でも大丈夫です。
一方で、首や肩が硬くなっていると、自分に合う枕は限られてきます。
本当は枕が合わないのではなくて、自分が枕に合わせられなくなっているというのが、本当のところです。
マッサージやストレッチは肩こりに効果的ですか?
筋肉のコリが原因の肩こりには、マッサージとストレッチが効果的です。