このページは、いまい整体院の院長が「猫背」にお悩みの方に向けて書いたページです。
・猫背はどんな姿勢?
・猫背は本当に良くなるのか?
・猫背矯正は効果があるのか?
※こういった疑問をお持ちの方に向けて書かせて頂いています。
いまい整体院の経営理念は、「整体施術で地域の皆様が年をとっても動ける体でいられるようにお手伝いしていきたい」というものです。
ですから、症状を改善することも重要ですが、年をとっても良い姿勢でいられることも重要だと考えています。
院長良い姿勢であることで、多くの症状を予防できます。
整体は本来、症状を改善するよりも、症状の予防や体のバランスを良くすることが目的です。
ですから、様々な症状が起こる前に、姿勢を整えておきましょう。
猫背とは
猫背というのは、背中の丸くなった姿勢といわれています。
ですが、実際には色々な種類の姿勢が混ざっています。
〇猫背の種類
・背中の丸くなった姿勢
・肩が内側に巻いている姿勢(巻き肩)
・頭の位置が前に出た姿勢(スマホ首・ストレートネック)
・反り腰姿勢



「猫背」という言葉が出来たのはかなり昔のことで、その当時の生活習慣では、背中が丸くなることが多かったと考えられます。
現代では、背中が丸いというよりも、巻き肩や頭の位置が前に出る姿勢が多くなっています。
猫背になる原因
猫背になる原因は、スマホの使い過ぎやデスクワーク、運動不足や筋力不足と言われます。
これらの原因は、環境的な原因と、体の機能的な原因に分けられます。
〇環境的な原因
環境的な原因は、スマホの使い過ぎやデスクワークなどに代表されるように、長時間猫背の姿勢でいなければいけないという環境の原因です。
ゲームのやりすぎや、長時間の車の運転等も環境的な原因です。
〇体の機能的な原因
体の機能的な原因は、筋肉や関節が硬くなり猫背の姿勢で固定してしまう体の機能の原因です。
運動不足や筋力不足、体が硬いといった原因です。
環境的な原因
現代の日本の生活は、猫背になりやすい環境です。
猫背になりやすい環境というのは、座る姿勢になることが多い環境ということです。



座る時間が長いと猫背になりやすいんですか?



はい、特に座って何かの作業をする時に猫背になりやすいです。
作業をする時は、手を前に出して行いますので、頭が前に出て、肩が内側に巻きこみ、背中が丸くなります。
この姿勢での作業時間が長ければ長いほど、その姿勢で体が固まりやすくなります。



確かに座って何かする時は、猫背の姿勢になりますね。
最近では、立ってデスクワークが出来る机がありますが、座っているより、立ちながらの方が猫背になりにくいんですね。
デスクワークや車の運転、スマホの使用、ゲーム、読書、勉強などなど、日本の生活のほとんどは、座って何か作業することに埋め尽くされています。
ですから、環境的に、日本人は猫背になりやすいと言えます。
〇時代によって変わる猫背姿勢
猫背の姿勢は時代によって変わってきました。
なぜかと言えば、その時代によって、生活様式が変わってきたからです。
一昔前までは、日本では農作業が中心でしたので、この時代の猫背は腰から折りたたむようにして丸くなる猫背でした。
ですが、最近では腰から丸くなっている方はほどんどいなくなりました。
そして、現代では、座って何かを見たり、手を動かす作業が中心なので、肩甲骨の間から首の付けねの辺りが丸くなる猫背に変化してきています。
猫背姿勢は、人間が環境に適応した姿勢とも言えますね。
体の機能的な原因
体の機能的な原因というのは、筋肉が硬い・関節が硬い・神経の伝達が悪い・血液の循環が悪いといった、体の機能が悪くなって、猫背の姿勢に固定してしまうということです。
体の機能が悪くなってしまう原因は、運動不足や筋力不足、そして栄養バランスの悪さやストレスなどです。



体の機能が悪くなると猫背になるんですか?



はい、そうです。
例えば、心や体の調子が悪くなった時には、人は猫背の姿勢になります。
また、歳をとってくると、段々と背筋が伸びてきて胸を張る姿勢になるといったことはなく、やはり段々と猫背の状態になってきます。



確かに、調子が悪くなったり、歳をとって体の機能が落ちてくると猫背になっていきますね。
環境的な原因と同様に、現代の日本では座る作業が多いために、運動不足になりがちで、特に足や背筋が弱くなる傾向があります。
ですから、体の機能的な原因の面から考えても、日本人は猫背になりやすいと言えます。
〇猫背は重量に負けている姿
人間は、直立二足歩行を可能にした動物です。
地球上で、直立するということは、重力にあらがっているということでもあります。
この観点から考えると、猫背の姿勢というのは、直立から遠ざかる姿勢であり、重力に負けている姿勢とも言えます。
ですから、重力に勝ち、良い姿勢でいるためには、重力にあらがえるだけの体の機能が必要になります。
猫背は環境的な原因と体の機能的な原因の掛け合わせ
猫背になってしまう原因は、環境的な原因と体の機能的な原因の掛け合わせで決まります。



例えば、環境的な原因が少なければ、ある程度体の機能が悪くなっていても猫背にはなりませんし、逆に環境的な原因が多くても、体の機能が良ければ、猫背になりません。



なるほど、同じデスクワークの人でも、体の機能が悪い人は猫背になって、体の機能が良い人は猫背にならないということですね。
〇環境的な原因・体の機能的な原因一覧
・環境的な原因
デスクワーク・ゲーム・読書・スマホの使用・パソコンの使用・車の運転・勉強・テレビの視聴等
・体の機能的な原因
筋肉の硬さ・関節の硬さ・神経伝達の悪さ・血液リンパの循環の悪さ・自律神経の働きの悪さ・筋力の弱さ等々
猫背の改善は環境的な原因を減らして体の機能を良くすること
猫背を改善するには、環境的な原因を減らすこと・体の機能を良くすることが必要になります。
そして、自分にはどの原因が関係するかを知ることも必要です。



まずは、自分の猫背の原因が、環境的な原因が多いのか、体の機能的な原因が多いのかを知ることから始めましょう。



環境的な原因が多ければ、なるべく猫背でいないようにすれば良いんですね。



お仕事などで、どうしても環境的な原因を減らすことが出来ない人は、体の機能を環境的な原因に負けないくらい高めることで、猫背が改善します。



なるほど、環境を変えられない人は、体の機能を良くすることで猫背を改善出来るんですね。
〇体の機能を良くするには?
体の機能を良くする方法は、自分で行う場合には、筋トレや運動やストレッチなどが良いです。
また、整骨院や整体、トレーニングなどで体の機能を良くする方法もあります。
自分に合った方法を探して、猫背を改善しましょう。
猫背は本当に良くなるのか?
猫背というのは姿勢なので、体の構造を整えることで良い状態にすることが出来ます。
逆にいうと、猫背というのは座る機会が多いことで、体の構造が悪い方に変化した状態と言えます。
猫背を良くするために必要なことは、体のどの部分が悪い方に変化しているかを知ることです。



猫背を含めた姿勢を自分だけでなんとかするのが難しい理由は、自分の姿勢のどこが悪いかがわからないからです。
猫背矯正の必要性
整体による猫背矯正が必要なのは、「姿勢を悪くしている体の部分を確かめる」ことにあります。



整体師に、姿勢を悪くしている体の部分を調べてもらうことが一番重要です。
姿勢を悪くしている体の部分がわかれば、その部分に対してピンポイントで矯正を行うことが出来ます。
ある程度のところまでは、自分で姿勢を良くすることは難しいです。
ですが、猫背矯正を行うことで、自分で姿勢を整えることが出来るようになります。



自分の姿勢の癖を知り、そこに対してピンポイントでセルフケアを行うことが出来れば、自分で姿勢を良くすることが出来ます。
猫背矯正が必要なのは、姿勢を自分だけで良くすることが難しいからです。
・姿勢を悪くしている原因を知ること
・悪くなっている体の機能を良くすること
・セルフケアの方法を知ること
猫背矯正では、ご本人に代わってこういったサポートを行い、姿勢を整えていきます。
整体の猫背矯正とは
猫背・姿勢を良くするということには、色々な意味があります。
その中で、整体で出来る猫背の矯正と出来ない猫背の矯正があります。
整体で出来る猫背の矯正
整体で出来る猫背の矯正は、体の機能を良くした結果姿勢が良くなるという矯正です。
猫背の人は、体の様々な機能が悪くなっています。
背中が伸びなくなっている・手が上に挙がり辛くなっている・肩甲骨を内側に寄せることが出来ない・肘が伸びない・手首が反らない・上が向きづらい・膝が伸びない・呼吸が浅い・内臓の働きが悪い・筋力が弱い・血流が悪い等々
体の機能が悪くなった結果、猫背になります。
ですから、この悪くなった体の機能を、良い状態にすれば、その分だけ姿勢は良くなります。



これが、整体で出来る猫背の矯正です。
整体で出来ない猫背の矯正
逆に整体では出来ない猫背の矯正は、見た目の姿勢を無理に良くする猫背の矯正です。



見た目の姿勢を無理に良くする猫背の矯正ってどういうことですか?



見た目の姿勢を無理に良くする猫背の矯正というのは、体の機能が追い付いていないのに、見た目の姿勢だけ良くしようとする猫背の矯正です。
例えば、猫背の矯正器具や、仕事上やスポーツでの姿勢の指導です。



なるほど、体の機能に合わせていない猫背の矯正ってことですね。
体の機能に合っていないから、辛い感じがしたり、無理矢理な感じがする猫背矯正ということですね。
ですから、不自然に背筋を伸ばした姿勢や、見た目だけを重視した良い姿勢にすることは、整体では出来ません。
整体の猫背矯正方法
整体での猫背矯正の方法は、悪くなっている機能を良くするという方法です。
具体的には、硬く伸び縮みが出来なくなっている筋肉・動きに制限が出来ている関節や神経の機能を回復させます。
その結果、背中が伸び縮みするようになり、肩甲骨が動くようになることで肩が拡がり、顎が引けるようになります。
整体では、体の機能を良くするために、各種の手技を使います。
〇猫背矯正の手技
マッサージ・ストレッチ・筋膜リリース・筋間リリース・神経のモビライゼーション・関節矯正・関節のモビライゼーション等々
様々な手技を使うことで、猫背の原因に幅広くアプローチすることが出来ます。
また、整体では対処が出来ない猫背の原因に対しては、他の猫背矯正方法と組み合わせることで、さらに効果が上がります。
他の猫背矯正との違い
整体の猫背矯正と、他の猫背矯正方法(筋トレ・ストレッチ・猫背矯正器具・良い姿勢の意識)との違いをご説明します。
筋トレとの違い
整体の猫背矯正と筋トレとの違いは、筋力を強く出来るかできないかです。
整体では、直接的に筋力を強くすることは出来ません。
猫背の原因の中には、筋力の低下があります。
ですから、ピンポイントで弱くなっている筋力を筋トレで強くすることが出来れば、猫背は良くなります。



整体では、筋力を強くすることが出来ないのであれば、整体では猫背を良くすることが出来ないのではありませんか?



良い姿勢を維持する筋肉というのは、本来筋トレで鍛える必要はありません。
なぜなら、重力の中で生活しているだけで十分筋トレになっているからです。
ですが、猫背の人は、関節が動かなくなっていたり、筋肉が硬くなっているせいで、重力の中での自然の筋トレが出来なくなっています。
整体では、直接的には筋力を強くすることは出来ませんが、体の機能を高めることで、重力の中での自然の筋トレを出来るようにします。



なるほど、体の機能が悪くなると、筋力が弱くなる部分が出来るんですね。
整体では、体の機能を高めることで、間接的に弱くなった筋力を強くすることが出来るんですね。
ストレッチとの違い
整体の猫背矯正とストレッチとの違いは、筋肉だけにアプローチするか、他の部分にもアプローチ出来るかです。



ストレッチは主に筋肉だけのアプローチです。
猫背は確かに筋肉が硬く伸びなくなっていることが原因です。
ですが、その他にも色々な原因があります。
もしも猫背の原因が筋肉の硬さ以外にあるのであれば、ストレッチだけでは、猫背は良くなりません。
猫背矯正においてストレッチは、ストレッチ単体で行うのではなくて、他の猫背矯正と組み合わせて行う方が良いです。
猫背矯正器具(ベルト)との違い
猫背矯正器具というのは、上記しました「見た目の姿勢を無理に良くする猫背矯正」の方法です。
整体の猫背矯正は、見た目の姿勢を無理に良くすることは出来ません。



見た目の姿勢を無理に良くするというのは、体にとっては良くありませんが、必要な場面もあります。
例えば、見た目の姿勢が評価されるスポーツや、ビジネスの場面です。
そういった場面で見た目の良い姿勢が必要であれば、猫背矯正器具は必要です。
良い姿勢を意識することとの違い
良い姿勢を意識することも、猫背矯正器具と同じように、見た目の姿勢を無理に良くする猫背矯正方法です。
ですが、整体などで体の機能が良くなった状態であれば、良い姿勢を意識することが必要になります。
良い姿勢意識するという猫背矯正方法は、体の機能を良くしてから行いましょう。



体の機能が悪い状態で、良い姿勢を意識する猫背矯正方法をしたら、どうなるんですか?



多くの場合には、辛い感じやキツイ感じがあるために、続けられなくなります。
また、体の機能が悪くなっている部分に過度の負担がかかるために、痛みなどの不具合が出てくることがあります。
〇良い姿勢の問題点
良い姿勢というのは、人間が頭で考えたイメージです。
古くは軍隊教育であると言われています。
ですから、良い姿勢というのは、体にとっては自然ではなくて、不自然であることがほとんどです。
一般的には、良い姿勢であれば健康にも良いだろうと考えられていますが、そうではなくて、見た目に良い姿勢の人でも、体の機能が悪い人は沢山います。
体の健康を考えるのであれば、大切なのは、見た目の良し悪しではなくて、体の機能の良し悪しです。
良い姿勢に矯正すると考えた時には、なるべく体にとって自然な状態にすることが必要です。
そうでなければ、良い姿勢になったけど体の調子が悪くなったということも起こります。
一度、良い姿勢とは何なのかを考えることが必要です。
巻き肩について
巻き肩というのは、肩の位置が前に出ていて、巻いている姿勢です。



猫背姿勢との関連や、スマホ首との関連で、巻き肩も語られます。
ですが、巻き肩は、ストレートネックや猫背と同様に、医学的には根拠のない姿勢異常です。
医学的には根拠はありませんが、体の機能的な面で、巻き肩は異常のある姿勢です。
巻き肩は何が巻いている?
巻き肩は肩が巻いていると思われていますが、実際には色々な要素により、様々なバリエーションがあります。



肩が巻いてしまうのにはいくつかの条件が関係します。
〇肩が巻いてしまう条件
- 腰が伸びない
- 胸椎が伸びない
- 肋骨の動きが悪い
- 肩甲骨の動きが悪い
- 肩関節で上腕骨が前にズレている
- 肘が伸びない
もっと色々ありますが、上記しました体の機能異常があると肩が巻く原因になります。
実際に巻き肩を形作っているのは、肩甲骨と上腕骨です。
肩甲骨が外側・上方に移動し、上腕骨が上方・前方に変位している状態が巻き肩です。
このような肩甲骨と上腕骨の変位が起こる原因となるのが、上記しました条件になります。
巻き肩の影響
巻き肩は様々な症状の原因になります。



例えば、腰が伸びなくても巻き肩になりますが、逆に巻き肩だと腰が伸びなくなります。
特に、40代以降の方のひどい巻き肩は、五十肩の原因になっていると私は考えています。
また、肘や手首の異常にも関係しています。



思っているよりも沢山の症状の原因になっているんですね。
なぜ人は年を取ると姿勢が悪くなるのか?
姿勢が悪くなっていくのは重力が原因
年を取るごとに人間の姿勢が悪くなっていくのは、重力が原因です。



重力は上から下に働いているので、人の体も下に向かって曲がっていきます。
背骨が曲がる、肘や膝が曲がる、股関節と肩関節は内側に回転しなくなる、手首足首は曲がらなくなる、といった変化が起こってきます。
地球で生活する以上は、力のかかる方向が全人類同じなので、皆ある程度同じように姿勢が悪くなっていきます。
人の体は関節の機能に関しては自然治癒力が働かない
人の姿勢が年を取るごとに悪くなっていってしまう一番の原因は、人の体はなぜか関節の機能に関して自然治癒力が働かないという点です。



ここでいっている関節の機能は、関節のズレや動きの悪さです。
長年整体師をやっていて、非常に疑問に思っていることは、なぜか人の体は関節の機能異常を治すことに関して、消極的だということです。
日々重力の中で生活しているとはいえ、関節のズレや動きの悪さが、皮膚の傷が治るように自然治癒力で治っていれば、姿勢は悪くなっていきません。
ですが、なぜか人の体は関節のズレや動きの悪さに関して、自然治癒力を働かせることがありません。
ですから、人間は年を取るごとに姿勢が悪くなっていくのです。



関節の機能異常というのは、皮膚の傷を治すよりよっぽ容易に治すことができます。
なぜ人の体はそれをしないのか??
私の長年の疑問です。
なぜ人は老人姿勢になっていくのか?
人間は年を取っていくと皆同じような姿勢になっていきます。
この姿勢を老人姿勢と言います。



年をとると老人姿勢になっていくのは、皆同じ順番で関節の機能が悪くなっていくからです。
老人姿勢の体の変化
老人姿勢での体の変化は以下の通りです。
- 背中が丸くなる
- 肘膝が曲がる
- 手首足首が曲がらなくなる
- 股関節肩関節が内側に回らなくなる
- 頭の位置が前に出てくる
〇老人姿勢と猫背姿勢の違いは?
老人姿勢と猫背姿勢の違いは、明確にはありませんが、老人姿勢は全身に姿勢の変化に注目していて、猫背姿勢は上半身の姿勢の歪みにだけ注目しています。
この二つの姿勢の異常は、共通点も多く、猫背姿勢の延長線上に老人姿勢があります。
関節の機能が悪くなる順番
私の経験上、一番初めに悪くなる関節は、腰仙関節という腰と骨盤をつなぐ関節です。



腰仙関節の機能が悪くなると、腰が伸ばせなくなります。
老人姿勢につながる姿勢の変化のはじまりは、腰が伸ばせなくなることにあると考えています。
腰が伸ばせなくなった後の姿勢の変化は、人それぞれですが、全て腰が伸ばせなくなることが原因で起こります。
腰が伸ばせなくなる⇒膝が曲がる
腰が伸ばせなくなる⇒背中が丸くなる
このように、腰が伸ばせなくなることに連動して、老人姿勢に向かって姿勢の変化が起こります。



では、腰が伸ばせていれば、老人姿勢にはならないんですか?



はい、私はそう考えています。
腰仙関節の機能をずっと良い状態にしておけば、老人姿勢にはなりようがありません。



腰が伸びるようにしておくことは、本当に大切なんですね。
猫背矯正ベルトについて
猫背矯正ベルトの効果と、他のベルトやコルセットとの違いをご説明します。
猫背矯正ベルトの効果
多くの猫背矯正ベルトは、胸椎(腰の上から肩甲骨の間の背骨)を伸ばし、肩甲骨を内側に寄せて胸を開く力を体に加える効果があります。
簡単に言えば、背筋を伸ばして胸を張る姿勢に、猫背矯正ベルトの力でする効果があります。



一般的に猫背は、背中が丸くて肩が内側に巻いていると考えられているので、その逆の力を体に加える目的で作られたのが、猫背矯正ベルトです。
一般的に猫背は悪い・矯正する必要があるという考えがあるので、その考えを元にして作られています。
腰痛骨盤ベルトやコルセットとの違い
腰痛骨盤ベルトは、骨盤を締めることで腹圧を上げて、腰痛を予防するためのベルトです。
また、コルセットは、患部を固定する目的で、手術後やリハビリで使用されています。
一方で、猫背矯正ベルトは、症状の予防や患部の固定ではなくて、見た目の姿勢を背筋を伸ばした胸を張った姿勢にすることを目的にしています。
猫背矯正ベルトの使い方
猫背矯正ベルトは、見た目の良い姿勢を作ることを目的としています。
一方で、体の機能を良くすること・健康になることは目的としていません。
ですから、目的に沿った使い方をする必要があります。
見た目の良い姿勢が必要な時
ビジネスの場面などでは、見た目に良い姿勢が必要な時があります。
見た目に姿勢が良いほうが、評価される場面です。



面接の時などに一時的に使用するのが良いです。
そういった時には、猫背矯正ベルトを使い、その場で良い姿勢を作ると良いです。
良い姿勢を覚えたい時
見た目に良い姿勢を覚えたい時には、猫背矯正ベルトが有効です。
モデルの方や、社交ダンスなどで、見た目に良い姿勢が必要な方が、良い姿勢を覚えたい時には、猫背矯正ベルトを使用すると良いです。
筋トレをする時
筋トレをする際には、適切な筋肉に効かせるために、猫背矯正ベルトを使用すると良い時があります。
既に姿勢の良い人が良い姿勢を維持する時
猫背矯正ベルトを安全に使用するには、猫背の人が使うよりも、既に見た目の姿勢が良い人が、その良い姿勢を維持するために使用するのが良いです。



猫背の人は、猫背矯正ベルトを使わない方が良いんですか?



猫背矯正ベルトは、見た目に良い姿勢が必要な場面で一時的に使うのが良いです。
なぜかというと、猫背の人で体の機能が悪くなっている人が、猫背矯正ベルトを使うと、逆に体の機能を悪くしてしまうことがあるからです。
体の機能が悪いのに、無理に背筋を伸ばすと体には良くありません。



なるほど、体の機能が悪くなっているかもしれないから、安全のため、猫背の人は使用しない方が良いんですね。
猫背矯正ベルトの注意点
猫背矯正ベルトの注意点は、体の機能が悪くなっている人は使用しない方が良いという点です。
体の機能が悪いというのは、背骨の動きが悪くなっている・肩甲骨の動きが悪くなっている・肩の動きが悪くなっている等の、関節や筋肉の働きが悪くなっているということです。
見た目に猫背でも、こういった体の機能が十分に働いている人は、猫背矯正ベルトを着けても問題はありません。
ですが、体の機能が悪くなっている人が、猫背矯正ベルトをつけると、負担がかかる部分の機能が逆に悪くなってしまいます。
ですから、まずは、体の機能を見た目の良い姿勢が出来る状態にすることが大切です。
その上で、見た目に良い姿勢を維持するために猫背矯正ベルトを使用する方が良いです。



体の機能を考えないで、見た目だけ良い姿勢にするのは良くないんですね。



そうなんです。
見た目に良い姿勢というのは、人間が頭で考えた良い姿勢なので、体にとっては良くないことがあります。
体の機能が十分であれば、見た目の良い姿勢でいることは問題がありません。



猫背が気になっていましたが、まずは体の機能を良くしますね!
〇猫背矯正ベルトを着けても体の機能は良くならない
猫背矯正ベルトを着けると、悪くなっている体の機能が良くなる(背骨や肩甲骨が動くようになる)ように思えますが、実際には、猫背矯正ベルトを着けることで、体の機能が良くなる事はありません。
体の機能の悪さには、様々な原因があって、無理に動かしたり固定することで、良くなることはありません。
体の機能の悪さは、適切に原因に対してアプローチして解決する必要があります。
特に猫背に見えてしまう体の機能の悪さの原因は、腰や下肢にもあり、その原因を解決しないで、背筋だけ伸ばすと、腰や下肢に負担がかかってしまいます。
ですから、猫背に関する体の機能を良くするには、足や腰の機能を回復させた後で、背骨や肩甲骨の機能を良くする必要があります。
猫背矯正は整体院と整骨院のどちらで受ければよいのか?
まずは整体院と整骨院の違いについてご説明します。
整体院と整骨院の一番の違いは、整体院には特に資格は必要なく、整骨院は柔道整復師という資格が必要であるという点です。



なぜ整骨院に柔道整復師という資格が必要かというと、保険診療を行うことが出来るからです。
整骨院で保険を使う場合には、外傷性が明らかな捻挫・打撲・骨折・脱臼・挫傷に限られます。
整骨院で保険を使って猫背矯正を受けられるのか?
上記しましたように、整骨院では外傷性が明らかな捻挫・打撲・骨折・脱臼・挫傷の場合に限り、保険が適応されます。



猫背矯正は上記の疾患に当てはまらないため、保険は適応されません。
ですから、整骨院では保険を使って猫背矯正を受けることが出来ません。
猫背矯正の技術をどこで学ぶのか?
柔道整復師の学校では、外傷性が明らかな捻挫・打撲・骨折・脱臼・挫傷に対応できるように勉強をします。
当然ながら、猫背矯正については勉強しません。
では、どこで学ぶのかというと、猫背矯正を教えてくれるセミナーや講習会で勉強します。



そのセミナーや勉強会には、鍼灸師・マッサージ師・整体師・柔道整復師・理学療法士の方など様々な方が参加されています。
猫背矯正を受ける上では整体院・整骨院のどちらでもよい
猫背矯正に関しましては、整体師の方も柔道整復師の方も、セミナーや講習会で勉強するため、技術的には整体院も整骨院も変わりません。
また、整骨院での保険も適応ではないため、料金におきましても整体院と整骨院では変わりがありません。
※料金の設定は自由に出来ます。



大切なことは整体院か整骨院かではなくて、どんな猫背矯正方法を学んでいるかです。
猫背矯正に関しましては、技術を教えている団体や協会がたくさんあるため、どこの技術が優れているといったことは把握できません。
また、猫背に関する理論や考え方もたくさんあるため、完全な猫背矯正の技術もありません。
どこで猫背矯正を受ければよいのか?
猫背矯正に関しましては、ホームページを見ても、どんな技術でどのくらい実績があるのかがわからないのが現状です。



実際に来院し、施術者のお話を聞き、猫背矯正を受けてみて判断するのが良いです。
施術を受ける上で大切なことは、どのくらいその施術者が信頼できるのかだと私は思います。
