このページは、いまい整体院の院長が「肩の痛み」にお悩みの方に向けて書いています。
・肩の痛みの原因は?
・五十肩とは違うの?
・整体で肩の痛みは解決できるの?
※こういった疑問をお持ちの方に向けて書かせて頂いています。
肩の痛みには色々な種類があり、対処法が違います。
肩の痛みの原因
肩の痛みには様々な原因があります。
肩が痛い時(肩の関節が痛い時)には、組織の炎症や損傷が原因のことが多いため、一度整形外科を受診しましょう。
四十肩・五十肩
正式名称を肩関節周囲炎と言います。
肩の関節の組織に炎症が起こり、その後肩の関節が拘縮する過程を経て、元の状態に段々と戻っていきます。
四十肩・五十肩についてはこちら
腱板損傷・腱板断裂
肩の関節を動かす筋肉の腱が損傷したり、断裂したりする病態を、腱板損傷・腱板断裂と言います。
中高年の方に多く、微小な損傷であれば、多くの方にみられます。
肩の関節を動かすと痛むため、五十肩と間違えられやすい病態です。
症状から正確に判断することが難しいため、整形外科で超音波やMRIによる画像診断が必要になります。
石灰沈着性腱板炎
肩の腱板に石灰(リン酸カルシウム結晶)が沈着することで起こる疾患です。
急性症状では、夜も眠れないほどの痛みが起こることがあります。
慢性的な症状では、肩の動かし辛さや引っ掛かる感じが起こることがあります。
石灰が沈着していても、症状がない方も多くいらっしゃいます。
上腕二頭筋長頭腱炎
肩の前を通過する、力こぶの筋肉(上腕二頭筋)の腱が炎症を起こし、肩が痛む疾患です。
上腕二頭筋長頭腱炎も五十肩と間違えられやすい病態です。
上腕二頭筋長頭腱炎の炎症が、肩関節の周囲に波及して、五十肩になることもあります。
肩峰下滑液包炎
肩甲骨と上腕骨の間にあるクッションの役割をする肩峰下滑液包が炎症を起こし、肩が痛くなる病態です。
肩峰下滑液包炎は、五十肩の病態の一つとして考えられています。
インピンジメント症候群
インピンジメントというのは、「衝突する」という意味です。
肩の関節は自由度が大きいため、関節の位置が正しくないと、肩甲骨と上腕骨が衝突し、うまく動かないことがあります。
衝突の際には、組織を挟み込んだり、圧迫が加わるため、痛みが生じます。
スポーツ障害
スポーツ障害で多いのが肩の疾患です。
野球肩などが有名です。
スポーツをしている方(特に小中学生)の肩の痛みは、なるべく早く整形外科に行き、病態をハッキリさせることが重要です。
五十肩と他の肩の痛みの違いは?
整体院をやっていてよくお問い合わせがあるのが、自分の症状は五十肩かどうか?というお問い合わせです。
実は五十肩というのは非常に曖昧な病態の表現です。
そして、徒手検査や問診だけでは、他の肩の疾患との区別がつきません。
五十肩だと思っていた症状が実は腱板断裂や石灰沈着性腱板炎だったということはよくあります。
ですから、まずは整形外科でレントゲンを撮り、必要であれば超音波やMRIによる画像診断を受けて、病態をハッキリさせることが大切です。
整形外科で、レントゲンや超音波、MRIを受けないと五十肩かどうかがハッキリわからないんですね。
整体で肩の痛みに対処はできるのか?
いまい整体院では、肩の痛みに対して多くの方に整体を行っています。
ですが、大切なことは整体が有効かどうかの病態判断です。
肩の痛みには、整体が効果的な病態と、整体ではなく整形外科での治療が必要な病態があります。
整体が効果的な病態は、インピンジメント症候群など肩の関節の位置の問題や、炎症や組織の損傷が強い急性の疾患でない病態です。
いまい整体院では、まず整形外科に行き、炎症や組織の損傷がないかを確かめることをお勧めしています。
炎症や組織の損傷は、整体ではなく、整形外科で治療を行うべきです。
一方で、炎症や組織の損傷が治まってきた後の、関節や筋肉の機能の異常は、整体やリハビリなどの徒手療法が必要だと考えています。
自分の肩の痛みが炎症が原因なのか、機能の異常が原因なのかわからないのですが?
はい、なかなか自分で判断することは難しいので、優先度の高い整形外科の受診を優先し、整形外科で異常が見つからない場合や、リハビリ・経過観察を提案された場合に、整体を選択して頂ければと思います。