膝の痛みの中で、膝のお皿の下の痛みを訴える方は多いです。
なぜかというと、膝のお皿の下にある組織に原因があります。
この記事では、膝のお皿の下の痛みの原因をご説明します。
膝のお皿の下の痛みの原因とは?
まずは、膝のお皿の下にある組織をご説明します。
膝のお皿の下にある組織とは?
膝のお皿の下には、膝蓋下脂肪体という脂肪組織があります。
膝蓋下脂肪体は、膝の曲げ伸ばしをスムーズにしたり、クッションの役目をしたりしています。
一方で、膝蓋下脂肪体は、痛みの原因になりやすい組織で、多くの膝の痛みの原因になっています。
膝のお皿の下の痛みの原因
膝のお皿の下の痛みの多くの原因が、膝蓋下脂肪体にあります。
膝蓋下脂肪体の動き
膝蓋下脂肪体は、膝を伸ばした時には膝のお皿の下に拡がり、膝を曲げていくと膝関節の中に入り込みます。
膝を伸ばした時に膝のお皿の下で触れることが出来る柔らかい組織が膝蓋下脂肪体です。
膝蓋下脂肪体がスムーズに移動することが重要です。
膝蓋下脂肪体の線維化
膝蓋下脂肪体は、摩擦によるストレスを長期間受けると線維化します。
線維化すると膝蓋下脂肪体は厚くなり柔軟性を失います。
線維化してしまった膝蓋下脂肪体は、膝の曲げ伸ばしに伴ってスムーズに移動することが出来なくなります。
膝蓋下脂肪体が膝痛の原因になる理由
膝蓋下脂肪体が、膝のお皿の下の痛みの原因になるのは、線維化して移動がスムーズでなくなるからです。
線維化してしまった膝蓋下脂肪体は、膝の曲げ伸ばしの際に、圧迫されたり強い摩擦ストレスにさらされます。
すると、元々痛みを発しやすい膝蓋下脂肪体は、より過敏になり、強い痛みを発します。
膝蓋下脂肪体が線維化する原因
膝蓋下脂肪体が線維化してしまうのは、摩擦ストレスにさらされるからです。
では、なぜ摩擦ストレスにさらされるのかというと、膝関節が真っすぐではなくなるからです。
多くの方が脛骨(スネの骨)が外旋(外に向かって回旋)しています。
膝が真っすぐではなくなると、膝蓋下脂肪体の移動通路が狭くなり、摩擦ストレスが増します。
この状態で、膝の曲げ伸ばしを行っていると、膝蓋下脂肪体が線維化していきます。
膝のお皿の下の痛みを改善するには?
膝のお皿の下の痛みを改善するには、線維化してしまった膝蓋下脂肪体を柔らかくする必要があります。
そのためには、膝を伸ばした状態で、膝のお皿の下にある膝蓋下脂肪体をマッサージすると良いです。
根本的に膝蓋下脂肪体の状態を良くするには、膝の関節を真っすぐにする必要があります。