3月は通常営業。日曜日・月曜日が定休日。

腱鞘炎がなかなか改善しない理由を整体の観点からご説明します

腱鞘炎がなかなか改善しない理由

整体で扱う症状の中で、腱鞘炎というのは、なかなか改善しない症状であると言われています。

A子さん

私は何年も腱鞘炎が良くならなくて、大変でした。

院長

腱鞘炎は、仕事や日常の生活にも支障が出てしまう症状なので、しっかりとした対処が必要です。

ですが、なかなか良くならず、数年間お悩みになられたり、仕事を辞めざるを得なくなってしまう方もいらっしゃいます。

この記事では、腱鞘炎がなかなか改善しないと言われる理由をご説明します。

目次

腱鞘炎がなかなか改善しない理由

まずは、腱鞘炎になる人とならない人の違いからご説明します。

腱鞘炎になる人とならない人の違い

腱鞘炎というのは、同じ作業をしていても、腱鞘炎になる人とならない人がいます。

A子さん

確かに、楽器の演奏やスポーツ、仕事の作業でも、腱鞘炎になる人とならない人がいますね。

では、腱鞘炎になってしまう人とならない人の違いはどこにあるのかというと、元々の体の機能の悪さがあるかないかです。

院長

ここで言っている体の機能の悪さというのは、筋肉の硬さであったり、関節の動きの悪さであったり、神経の伝達の悪さのことです。

元々の体の機能の悪さがある状態で、腱鞘炎になりやすい作業を行うと、腱鞘炎になってしまいます。

逆に腱鞘炎にならない人というのは、体の機能の悪さがなかったり、少なかったりする人です。

A子さん

どんな体の機能の悪さがあると、腱鞘炎になりやすいんですか?

院長

腱鞘炎に直接関係するのは、手首や指、肘や肩や肩甲骨の動きの悪さです。

ですが、肩や肩甲骨の動きが悪くなるのは、背骨の動きや骨盤の動きが悪いからですし、骨盤の動きが悪い時には、股関節や膝や足首の動きも悪くなっています。

A子さん

なるほど、腱鞘炎の人は、手だけではなくて、体の機能の悪さが全体的に拡がっているんですね。

手首の動きをチェックしましょう

腱鞘炎に直接関係する体の機能は、手首の動きです。

腱鞘炎になりやすい人は、手首が硬くなり、特に手首を手の甲側に反らす動きが出来なくなっています。

簡単なチェックとして、椅子に座った状態で、手首を反らして、腿に手の平が着くかどうかチェックしましょう。

腱鞘炎のチェック
手首の動きチェック

腱鞘炎の方は全身に体の機能の悪さが拡がっている

腱鞘炎の方は、筋肉の硬さや関節の硬さなどの体の機能の悪さが、手だけでなく、足にまで拡がっています。

そして、腱鞘炎を良くしていくためには、足にまで拡がった体の機能の悪さを良くしていく必要があります。

ですから、腱鞘炎がなかなか改善しない理由は、体の機能の悪さが全身に拡がっていて、その悪くなった体の機能を一つ一つ改善するのが大変だからです。

ですが、一つ一つの体の機能の悪さを着実に改善していくことで、腱鞘炎も改善していきます。

腱鞘炎は放っておかないこと

腱鞘炎になった時に、多くの人が、対処をせずに放っておいてしまいます。

ですが、腱鞘炎を放っておくと、炎症が拡がってしまったり、関節が硬くなったりしてしまいます。

特に、関節を動かさないことで、関節が硬くなってしまうと大変です。

関節が硬くなるのは、筋肉が硬くなるのとは違って、時間をかけて少しずつ硬くなっていきます。

そして、良くしていく時には、少しずつ動きを良くしていく必要があり、とても時間がかかります。

ですから、そうならないように、腱鞘炎になってしまった時には、早期に適切な対処が必要になります。

腱鞘炎になった時の対処はこちら

更年期などホルモンの分泌の影響があると改善しにくい

腱鞘炎は、男性に比べて女性がなりやすいといわれています。

原因として、筋力の違いなどがいわれますが、更年期でのホルモンバランスの乱れも原因にあげられます。

確かに、整体の現場でも、更年期の方の腱鞘炎やばね指、五十肩が多いです。

そして、改善に時間がかかります。

院長

改善に時間がかかる明確な原因はわかりませんが、私は自律神経の働きが乱れていることが原因であると考えています。

産後の腱鞘炎は改善しやすい

産後の腱鞘炎の主な原因は、育児の負担にあります。

ですから、他の腱鞘炎と違い、体の機能の悪さが全身に拡がっていないことが多く、比較的改善がしやすいです。

産後の腱鞘炎が長引くと、肉体的にも精神的にも苦しくなるために、特に産後の腱鞘炎は早めの対処を心掛けましょう。

産後の腱鞘炎についてはこちら

目次