ギックリ腰というと、急になる腰痛というイメージがあります。
ですが、実はギックリ腰というのは、急になるのではなくて、段階を経て発症します。
ギックリ腰は急に痛くなるので、痛くなった時に原因があると思っていたのですが、違うんですか?
はい、ギックリ腰というのは、痛みが出るのは急ですが、その前に体の機能が悪くなっているんです。
この記事では、ギックリ腰の原因と簡単な予防法をご説明します。
ギックリ腰とは
ギックリ腰というのは、正式には急性腰痛と呼ばれる腰痛です。
多くの方が、何かしらの動作をした時にピキッと腰が痛み、急激な痛みと共に動けなくなってしまいます。
ギックリ腰は、軽症の方であればある程度動けますが、重症の方はその場から動けなくなってしまいます。
医学的には、ギックリ腰の原因や病態はハッキリ解っていません。
整体師が考えるギックリ腰の原因
医学的にはギックリ腰の原因がハッキリしない
ギックリ腰の原因は、医学的にはハッキリと解っていません。
ですが、整体的な観点では、ギックリ腰の原因はハッキリしています。
なぜ、医学的にはギックリ腰の原因がわからないのに、整体ではわかるんですか?
整体では、ギックリ腰の方の動きや筋肉・関節の状態をみます。
そして、整体で調整すると痛みがなくなったり、動けるようになったりします。
このことから、痛みや動きが良くなったらその調整した部分が原因ということが分ります。
なるほど、確かに整体をして、ギックリ腰の痛みがなくなったり動けるようになったら、整体をしたところが原因だったということがわかりますね。
一方で、病院では整体のように、体の状態をみたり、筋肉や関節の状態を検査しないので、ギックリ腰の原因がハッキリしません。
整体の観点から考えるギックリ腰の原因
整体的な観点からはギックリ腰の原因がある程度ハッキリしています。
それは、仙腸関節・腰仙関節の動きが悪くなることです。
仙腸関節・腰仙関節というのは、骨盤の関節です。
骨盤には、腸骨という骨と仙骨という骨があり、腸骨と仙骨のつなぎ目の関節を仙腸関節、腰椎(腰の骨)と仙骨のつなぎ目を腰仙関節と言います。
仙腸関節と腰仙関節は、上半身と下半身のつなぎ目であり、体の重さや動きや力を伝達する役目があります。
ギックリ腰になる方は、この仙腸関節と腰仙関節の動きが悪くなっています。
そして、仙腸関節と腰仙関節の動きの悪さが限界を超えると、ギックリ腰になり動けなくなってしまいます。
ギックリ腰になる人は、痛みが出る前から、ギックリ腰になる準備が出来てしまっているんですね。
ギックリ腰はよく、重いものを持ったわけではないのになってしまう人がいますが、どんな動作をするかはあまり関係がありません。
仙腸関節と腰仙関節の動きが悪くなっている方は、どんな動作でもギックリ腰になる可能性があります。
ギックリ腰の予兆・前兆に関しましてはこちら
〇ギックリ腰の人は仙腸関節と腰仙関節だけが原因?
ギックリ腰になる人は、仙腸関節と腰仙関節の動きが悪くなっていると書かせて頂きましたが、実際には、他の体の部分の機能悪くなっています。
なぜなら人の体というのは、全てつながりがあるからです。
仙腸関節と腰仙関節の動きが悪い人は、背骨の関節や股関節の動きも悪くなっていますし、筋肉で言えばふくらはぎなど足の筋肉が硬くなっています。
ですから、全身に原因があるとも言えます。
ですが、直接的な原因を考えると、仙腸関節と腰仙関節の動きが悪くなっていることだと言えます。
※この考え方は、ある程度整体業界では共有されている考え方ですが、違った考え方・理論も沢山あります。
もちろん、その他の考え方や理論を基にした整体でも、ギックリ腰を改善することは出来ます。
ギックリ腰に対する整体の対処法はこちら
こんなギックリ腰は要注意
ギックリ腰の中には、病院に行く必要のあるものがあります。
それは、椎間板の損傷や背骨の骨折があるギックリ腰です。
こういった病態のある場合には、病院に行き診察を受ける必要があります。
椎間板の損傷や背骨の骨折がある場合には、整体では対応が出来ません。
ただ、ギックリ腰になった時に、自分の状態がどうなっているのかを自分で判断することは難しいため、痛みがかなり強い場合や、臀部や下肢にしびれを伴う場合には、まず病院に行くことをお勧めします。
簡単に出来るギックリ腰の予防法
ギックリ腰になる人は、仙腸関節と腰仙関節の動きが悪くなっています。
ですから、ギックリ腰を予防するためには、仙腸関節と腰仙関節の動きを良くすれば良いです。
ではどうすれば良いのかというと、簡単に言えば足を自分の体よりも後ろに伸ばせば良いです。
動作で言えば、アキレス腱伸ばしの動作などが良いです。
ポイントは、体を真っすぐにして、股関節の前を伸ばすことです。
この動作をすることによって、仙腸関節と腰仙関節の動きが良くなります。
これはあくまで、ギックリ腰の予防策です。
ギックリ腰になってしまった時には、行わないようにしましょう。
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