姿勢というのは、日々の習慣の積み重ねです。
人それぞれの生活習慣に体が適応した結果が、その人の姿勢として現れます。
ですから、姿勢が悪い方は、その姿勢になる生活を送っているということです。
逆に言えば、習慣を姿勢が良くなるものに変れば、良い姿勢になるということでもあります。
この記事では、姿勢が良くなる習慣・悪くなる習慣をご説明します。
姿勢を良くする習慣
姿勢を良くする習慣というのは、普段伸ばさない体の部分を伸ばす習慣です。
現代人は、座っている時の体の状態で固まっていることが多いです。
ですから、座っている時に伸びてない体の部分を伸ばすと良いです。
体を伸ばすことの大切さをこちらで詳しくご説明しています。
伸びをする
姿勢を良くする習慣の中で一番大切なのが、伸びをすることです。
朝起きた時や、車の運転の後、デスクワーク等の後には、伸びを行いましょう。
伸びをする際に大切なことをご説明します。
・肘を伸ばす
・手を真上に伸ばす
・わき腹やお腹を伸ばすつもりで行う
・息を吸う時に伸ばしてその場所でキープ、次の吸う呼吸の時にさらに真上に伸ばすことを2、3回繰り返す
姿勢がかなり悪くなっている方は、肘を伸ばせなかったり、真上に手が上がらなかったりしますので、まずは無理なく出来きる範囲で行いましょう。
股関節の前を伸ばす
現代人は、座っている姿勢が多いです。
そして、座っている時というのは、股関節の前を曲げているので、股関節の前が伸び辛くなっています。
股関節の前が硬くなっていると、腰も伸びなくなります。
股関節の前を伸ばすことで腰が伸び、背筋も伸ばせるようになります。
アキレス腱伸ばしをすると、股関節の前が伸びます。
ふくらはぎと、股関節の前を伸ばす意識で行いましょう。
肩甲骨を寄せる
姿勢が悪い状態の時には、肩甲骨が外側に広がっていて、巻き肩の状態になっています。
人間は体の前で手を使うことがほとんどなので、肩甲骨もおのずと外側に移動してしまいます。
肩甲骨を寄せることで、外側に移動してしまった肩甲骨を元の位置に戻す必要があります。
深呼吸をする
背中が丸くなっている状態だと、肋骨が広がらなくなってしまいます。
肋骨が広がらないと、背中が伸びなくなってしまいます。
深呼吸をすることで、肋骨が広がるようになり、背中が伸びやすくなります。
真上を向く
多くの人は、真上を向くことがありません。
そうすると、頭の位置がどんどん前に移動してしまい、ストレートネックと呼ばれる状態になります。
真上を向く時のポイントをご説明します。
・顔の面が水平になるまで上を向く
・お腹の前や胸の前を伸ばす
・首の前を伸ばす
多くの人は、体の前面が硬くなっているため、真上を向くことが出来ません。
真上を向くためには、お腹や胸の前と首の前を伸ばす必要がありますので、意識して真上を向いてみましょう。
急に上を向いたり、長い時間上を向いていると、めまいや血の気が引いてしまうことがありますので、少しづつ行いましょう。
足の指を伸ばす
姿勢の悪い人は、足の指が伸びなくなっていて、浮指と呼ばれる状態になっています。
足の指が伸びることで膝や腰も伸びるようになりますので、足の指を伸ばしましょう。
姿勢を悪くする習慣
姿勢を悪くするのは、長時間座りながら行う作業です。
老人姿勢と呼ばれる姿勢は、座った状態で体が固まってしまった姿勢です。
ですから、基本的には座ること自体が、姿勢を悪くする習慣になります。
座る時間が長い
現代人の姿勢が悪くなってしまっている大きな原因が、座る時間が長いことです。
座っている状態は、股関節と膝、腰と背中を曲げ、巻き肩になり、頭の位置は前に移動してしまいます。
この状態で長時間座っていると、この形で体が固まり、いざ立ち上がっても体が伸びなくなってしまいます。
ですから、座らなくてはいけない場面でも、ちょこちょこ立ち上がって動きましょう。
良い姿勢で座っていてもダメなんですか?
はい、良い姿勢で座っていても、股関節や膝は曲げていますし、ずっと良い姿勢で座り続けるのも大変なので、座ること自体が姿勢にとっては良くないです。
体を伸ばさない
姿勢が悪いというのは、体のどこかが伸びていないということです。
その伸びていない部分というのは、普通に生活していると伸びることのない部分です。
ですから、意識的にその部分を伸ばすことが必要になります。
手足頭を体の後ろに動かさない
姿勢が悪い方が特に意識した方が良いことは、手・足・頭を自分の身体より後ろに動かすことです。
現代の生活では、放っておくとほとんど手・足・頭を自分の後ろに動かすことがありません。
ですから、年を追うごとに体が丸くなっていき、そのまま固まってしまうと、手・足・頭が自分の身体のの後ろに動かすことが出来なくなってしまいます。
そうなる前に意識して、手・足・頭を自分の身体の後ろに動かす動きをしましょう。