肩こりの人の中には、腕や手にしびれがある人もいます。
肩こりは馴染みがある症状ですが、腕のしびれは原因がよくわからなくて心配になります。
そうですね。
しびれはあまり馴染みのない症状ですので、不安なことや心配なことがあると思います。
ですので、この記事では、肩こりで腕がしびれる時に考えられる原因と、整体で出来る範囲の対処法をご説明します。
肩こりで腕がしびれる時の原因と対処法
肩こりで腕にしびれがある場合には、色々な原因が考えられます。
中には、病院での対処が必要な症状もありますので、基本的には一度、整形外科に行くことをお勧めします。
整体で対処が出来る範囲には限りがありますので、その範囲内での対処法をご説明します。
肩こりで腕がしびれる時の原因
しびれと聞くと、神経だけが原因だと考えてしまいますが、そうではありません。
整体で対処が出来る範囲内での腕のしびれの原因で考えられるのは、筋肉のこり・血流の悪さ・神経の滑りの悪さ・関節の動きの悪さです。
筋肉のコリが原因
筋肉のコリの中には、トリガーポイントと呼ばれるものがあります。
トリガーポイントというのは、そのポイントを押すと、他の部分に痛みが出たり、ジワーンと響くような感じのするポイントのことです。
肩回りの筋肉に出来るトリガーポイントの中には、腕のしびれの原因になるものがあります。
ですから、肩こりがひどい人の中には、腕のしびれに関係する筋肉にトリガーポイントが出来ている方がいらっしゃいます。
トリガーポイントの問題を解決することで、腕のしびれが改善します。
血流の悪さが原因
朝起きた時に、腕が頭の下敷きになっていて、腕がしびれていた経験がある方もいらっしゃると思いますが、血流が悪くなっても、腕がしびれることがあります。
血流が悪くなるのは、血管が圧迫されるからです。
血管が圧迫されてしまうのは、姿勢の問題によるところが大きいです。
特に、巻き肩と呼ばれる肩が内に巻き込んでいる状態の方は、鎖骨部分や胸の前にある血管を圧迫してしまいます。
巻き肩は、パソコンや事務作業、車を長時間運転される方がなりやすい姿勢です。
体が丸まった姿勢で固まると、肩や腕の血流が悪くなって、肩こりになったり、腕がしびれたりすることがあるんですね。
神経の滑りの悪さが原因
神経は血管と共に走行し、筋肉の間などを通っています。
そして、体の動きに合わせて、体の組織の間を滑るように動いています。
この神経の滑る動きが悪くなると、腕や手にしびれが出ることがあります。
神経の滑る動きが悪くなると、腕がしびれるんですか?
はい、神経の滑る動きが悪くなると、体の動きや姿勢に神経がついてこれず、神経に過度の負担がかかってしまいます。
腕がしびれるのは、神経に負担がかかっているというサインです。
神経の滑る動きが悪くなるのは、筋肉間の隙間が狭くなったり、関節の動きが悪くなる事に原因があります。
ですから、筋肉間の隙間を広げたり、関節の動きを良くすることで、腕のしびれが改善します。
関節の動きの悪さが原因
上記しました神経の滑りの動きとも関係しますが、関節の動きが悪くなることで、神経が過剰に引っ張られ、腕がしびれてしまうことがあります。
特に肩甲骨の動きが悪くなると、連鎖的に肩・肘・手首の関節の動きが悪くなります。
腕のしびれとは関係がなさそうですが、腕にしびれがある時には、まず肩甲骨をしっかり動くようにする必要があります。
肩こりで腕がしびれる時の整体での対処法
整体で対処が出来る腕のしびれの対処法の目的は、神経と血管が圧迫されずにスムーズに動くようにすることです。
そのためには、筋肉と関節が上手く機能する必要があります。
筋肉に対するアプローチ
まずは、肩回りのトリガーポイントへの対処が必要です。
次に、指や手の筋肉をしっかりほぐす必要があります。
神経や血管は指先まで走行していますので、指や手の筋肉が神経・血管の動きを邪魔しないようにする必要があります。
また、力こぶの筋肉には、数多くの神経や血管が通りますので、しっかりとほぐす必要があります。
関節に対するアプローチ
腕のしびれに関係するのは、肩甲骨や鎖骨です。
特に、腕がしびれる方は、肩甲骨の動きが悪くなっています。
肩こりの原因の一つでもありますが、肩甲骨の動きの悪さは、鎖骨の下や脇の下を通る神経・血管の動きを妨げます。
まずは、肩甲骨を良く動くようにして、そのあとで、肩・肘・手首・指の関節を動くようにすると、腕のしびれが改善します。
神経に対するアプローチ
筋肉と関節に対するアプローチを行った上で、神経がスムーズに動くようにする必要があります。
神経は、体の中から体の表面に現われてくる場所があります。
その部分で、神経を引っ張り、スムーズに動くようにすると、腕のしびれが改善します。
特に大切なのは、手の指にある神経です。
整体では対処が出来ない腕のしびれ
腕のしびれの原因の中には、整体では対処が出来ないものがあります。
特に、手の動きが悪くなり、日常生活に支障が出ている場合や、手に力が入らないといった症状がある場合には、整体では対処ができない腕のしびれであることが多いです。
どんな症状でも整体で対処が出来るわけではないんですね。
はい、基本的に整体で対処が出来る症状というのは、変形や炎症等がない症状です。
こういった症状を機能障害と言います。
機能障害であれば、整体で対処が出来ます。
整体以外でも、整骨院や鍼灸院も機能障害に対して対処が出来ます。
セルフケアの方法は?
腕のしびれに関するセルフケアは、専門家の指導が必要です。
しびれの原因の中には、自己判断でセルフケアを行うと、症状が悪化してしまう可能性のあるものがあります。
ですから、自分で判断し、対処するのではなくて、専門家の意見を聞きましょう。
腕にしびれがある時は、自己判断でセルフケアを行うのは危険なんですね。
はい。
しびれというのは、自分で対処が出来る原因のものもありますが、そうではないものもあります。
万が一のことを考えて、自分では対処しない方が良いです。
肩こり腕のしびれまとめ
〇肩こりで腕のしびれがある時の原因
・筋肉のコリ(トリガーポイント)
・血流の悪さ
・神経の滑りの悪さ
・関節の動きの悪さ
〇肩こりで腕がしびれる時の整体での対処法
・筋肉に対するアプローチ
・関節に対するアプローチ
・神経に対するアプローチ
〇整体では対処が出来ない腕のしびれ
手の動きが悪くなっている、力が入らないとといった症状がある腕のしびれ
〇腕のしびれのセルフケアは?
自己判断でセルフケアをすると症状が悪化してしまうことがあるので、専門家の意見を聞きましょう。
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