肩こりの方は、息苦しさを訴えることが多いです。
この息苦しさは、肩こりとも関係しています。
この記事では、肩こりで息苦しい時の原因と整体での対処法をご説明します。
肩こりで息苦しい時の原因と整体での対処法
肩こりで息苦しい時の原因
肩こりの時には、呼吸に関係する体の機能が悪くなっていることが多いです。
そのために、肩こりの時には息苦しさを感じることが多いです。
肋骨や横隔膜が拡がり辛い
呼吸は、肺が拡がったり縮んだりすることで行われます。
ですが、肺自体が自分で拡がったり縮んだりすることができません。
肺は、肋骨や横隔膜が拡がったり縮んだりすることで、間接的に拡がったり縮んだりします。
呼吸は、肋骨や横隔膜が拡がったり縮んだりすることで行われるため、肋骨や横隔膜が拡がり辛い状態だと、息苦しさを感じます。
肩こりの人は、猫背や巻き肩の状態になっていることが多く、肋骨や横隔膜が拡がり辛い姿勢になっています。
ですから、肩こりの人は、いつも息苦しい感じがしたり、息が吸い辛かったりします。
背骨が伸びない
呼吸をするには、肋骨や横隔膜だけでなく、背骨も良く動いている必要があります。
ですが肩こりの人は、肩甲骨の間から首にかけての背骨の動きが悪くなっていることが多いです。
肩甲骨の間から首にかけての背骨は、肋骨の動きに関係するだけでなく、喉~気管支~肺に分布する自律神経にも関係するため、この背骨の動きが悪くなる事で、呼吸がし辛くなります。
肩の動きが悪い
肩こりの人は、肩の動きが悪くなっています。
肩の動きというのは、肋骨の動きに影響するために、肩の動きが悪くなると、肋骨が拡がり辛くなります。
深呼吸の時には腕を拡げますが、これは肋骨と横隔膜を拡げやすくするためです。
頭の位置が前に出ている
肩こりの人は、猫背で頭の位置が前に出た姿勢をしています。
頭の位置が前に出た姿勢は、喉が詰まる姿勢のため、息が吸い辛い感じがします。
また、頭の位置が前に出ることで、首の前を通る神経や自律神経を圧迫し、呼吸がし辛くなります。
整体での対処法
整体における肩こりで息苦しい時の対処法をご説明します。
整体ではまず、肋骨を拡げやすくするために、背骨と肋骨の動きをよくします。
また、肩甲骨が肋骨にへばりつくように動きが悪くなっているために、肩甲骨の動きも良くします。
そして、猫背・巻き肩・頭の前方移動などの、姿勢の異常を解消することで、肩こりで息苦しい感じを改善します。
セルフケアの方法
肩こりで息苦しい時のセルフケアで一番大切なのが、伸びをすることです。
伸びをすることで、肋骨や横隔膜が拡がり、背骨や肩甲骨の動きが良くなります。
特に、デスクワークや車の運転をした後は、体が縮まっていますので、伸びをする習慣をつけましょう。