私は整体師として日々整体をしています。
その中で、「整形外科と整体はどこがどう違うのか?」といった質問をよく聞かれます。
整形外科と整体では、実は人間の体をみる観点が全く違います。
人間の体をみる観点が全く違うので、扱う症状や解決出来る問題も全く違います。
この記事では、整形外科と整体で解決できる問題の違いと、どんな時に整形外科や整体に行けばよいのか?についてご説明します。
整形外科と整体で解決できる問題の違い
整形外科と整体の体の見方の違い
整形外科では主に画像診断(MRIやレントゲン)を使って診断を行います。
なぜ画像診断を行うかというと、画像診断に映るの体の異常を発見するためです。
一方で整体では、画像診断では映らない体の異常をみます。
画像診断で映らない体の異常というのは、体のバランスの異常や筋肉・神経・関節などの動きや働きの異常です。
整形外科と整体の解決できる体の異常の違い
整形外科では主に画像に映る体の異常を解決できます。
画像に映る体の異常は、骨の変形や椎間板のヘルニア、筋肉・神経・関節の損傷などです。
一方で、整体では、体のバランスの異常や、筋肉・神経・関節などの動きや働きの異常です。
整形外科では病気になった後の体の異常を解決する場所
整形外科は目に見える異常や、検査による数値の異常を根拠に治療を行います。
このような異常のある状態を「病気・疾患」と言います。
整形外科は、目に見える異常や数値の異常がある病気・疾患を治療する場所です。
逆に言えば、目に見える異常や検査の数値の異常がないと治療が行えないんですね。
整形外科は、病気になった後の状態を治療することはできますが、病気になる前の状態を治療することはできません。
整体は病気になる前の体の異常を解決する場所
一方で、整体は目に見える異常や検査による数値の異常が現れる前の体の異常を調整する場所です。
整体は、西洋医学的な病気・疾患になる前の体の異常を調整することが出来ます
人の体は病気になる前に、体のバランスの異常や、筋肉・神経・関節などの機能の異常が起こります。
病気になる前の体の異常を解決できるということは、病気や疾患の予防にもなりますね。
どんな時に整形外科・整体に行けばよいのか?
まず大切なことは、痛みやしびれなどの症状が起こった時には、整形外科に行くことです。
痛みやしびれの原因の中には、整形外科ですぐに対処した方が良いものがあります。
整体では画像診断が行えないため、重篤な症状の原因を見落としてしまう可能性がありますので、まずは整形外科に行きましょう。
「整形外科では異常がなしと言われたが、痛いや症状は改善されていない」
「整形外科では痛み止めやシップしかだしてくれない」
という方がいらっしゃいますが、整形外科に行く目的として一番大事なことは、重篤な症状を見逃さないことです。
ですから、整形外科で異常なしと言われたり、経過観察の診断をされた時には、重篤な症状ではなかったということです。
そのことを確認することが重要なことなので、まずは整形外科に行きましょう。
整体に行くタイミングとしてよいのは、整形外科に行ったけれど原因が分からなかった場合です。
整形外科で原因がわからない痛みやしびれの症状の原因は、整体で対処した方がよい症状である可能性が高いです。
はじめに整形外科にいって、重篤な症状ではないことを確認してから整体に行くのが良いんですね。