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妊娠後期の恥骨痛の原因と整体での対処法とは?

妊娠後期の恥骨痛の原因と対処法とは?

妊娠後期になると恥骨の痛みを訴える方がいらっしゃいます。

原因として、お腹が大きくなること、お腹の赤ちゃんが成長して、恥骨に負担がかかるようになることが考えられます。

ですが、一方で恥骨が痛くならない方もいらっしゃます。

A子さん

恥骨が痛くなる人とならない人はどんな違いがあるんでしょうか?

院長

整体の観点から見ますと、妊娠後期に恥骨が痛くなる人には、いくつかの問題点があります。

この記事では、妊娠後期に恥骨が痛くなる原因と、整体における対処法をご説明します。

妊娠後期はいつから?

妊娠後期とは、妊娠8ヵ月(28週)〜10ヵ月(39週)の3ヶ月のことを言います。

目次

妊娠後期の恥骨痛の原因

妊娠後期に恥骨が痛くなってしまうのは、恥骨に負担がかかる姿勢になっているからです。

また、骨盤の関節(仙腸関節)や股関節の動きが悪くなっていることも、恥骨痛の原因になります。

院長

お腹の赤ちゃんが大きくなるにつれて、自然と恥骨に負担がかかる姿勢になっていきますが、その負担を大きくしてしまう姿勢になっていると、恥骨が痛くなってきます。

A子さん

恥骨が痛くならない人は、恥骨に負担がかかる姿勢になっていないんですね。

出産に向けて恥骨が緩むことも原因

妊娠後期には、出産時に赤ちゃんが少しでも通りやすくするために、リラキシンというホルモンが出て、恥骨が緩みます。

恥骨が緩むというのは、恥骨が左右に開いたり、上下にズレやすくなるということでもあります。

リラキシンによる恥骨の緩みに加えて、赤ちゃんの成長による恥骨への負荷の増大、姿勢の不良などが原因となって、恥骨痛が起こります。

恥骨に負担がかかる姿勢

恥骨に負担がかかる姿勢というのは、骨盤が過度に前に移動してしまっている姿勢です。

お腹を前に突き出して、重心が後ろにきてしまっている姿勢です。

院長

この姿勢になりやすい方は、元々猫背で、お尻と内腿の筋肉が硬くなっていることが多いです。

①猫背が原因

猫背の人は、背骨が伸び辛く、肩が巻き込んで、頭の位置が前に出ています。

この状態で、お腹が大きくなっていくと、骨盤を前に移動させないと立ったり歩いたりが、出来なくなってきます。

②お尻の筋肉と内腿の筋肉が硬いことが原因

骨盤が過度に前に移動してしまう原因として、猫背の他に、お尻と内腿の筋肉が硬くなることがあげられます。

お尻の筋肉と内腿の筋肉が硬いと、骨盤が前に引っ張られ、前方に移動しやすくなります。

院長

このように、元々猫背であったり、元々お尻や内腿の筋肉が硬い人は、お腹が大きくなった時に、骨盤が過度に前に出る姿勢になります。

A子さん

妊娠後期に恥骨が痛くなる人は、その前から原因があったんですね。

骨盤の関節(仙腸関節)・股関節の動きが悪い

骨盤は、前では恥骨でつながり(恥骨結合)、後ろでは仙腸関節でつながっています。

恥骨に痛みがある時には、骨盤の後ろにある仙腸関節の動きが悪くなっています。

院長

仙腸関節が動かない分、恥骨に負担がかかります。

また、骨盤は股関節で足とつながっているので、股関節の動きが悪くなっていても恥骨に負担がかかります。

A子さん

恥骨に負担をかけないためには、仙腸関節と股関節の動きを良くする必要があるんですね。

妊娠後期の恥骨痛の整体での対処法

恥骨痛に対する整体の対処法をご説明します。

院長

整体では、恥骨に負担がかからない姿勢にすること、恥骨に負担がかからない体の使い方を指導すること、セルフケアの提案を行います。

猫背の改善

整体では、背骨を伸びるようにし、巻き肩や、頭の前方移動といった姿勢の異常を改善します。

猫背が改善することで、腰・骨盤・股関節の柔軟性が向上して、骨盤を前に出さなくても動くことが出来るようになります。

お尻の筋肉と内腿の筋肉の緊張解消

神経の緊張を緩和したり、マッサージをすることで、お尻と内腿の筋肉の緊張を解消します。

お尻と内腿の筋肉の緊張を解消することで、骨盤が過度に前方移動することを防ぎます。

股関節と仙腸関節がしっかり動くようにする

骨盤が前方に移動して、恥骨に負担がかかってしまうのは、股関節と骨盤の関節(仙腸関節)の動きが悪くなっているからです。

関節の調整を行うことで、股関節と仙腸関節をしっかり動くようにします。

股関節と仙腸関節の動きを改善することで、恥骨への負担を軽減します。

正しい足の筋肉の使い方の指導

恥骨痛の人は、本来であれば腿前の筋肉(大腿四頭筋・腸腰筋)を使う時にも、内腿の筋肉を使う傾向があります。

内腿の筋肉は恥骨にくっついているために、内腿の筋肉を過度に使用していることも、恥骨痛の原因になります。

足の筋肉の正しい使い方を指導することも、恥骨痛の改善には必要です。

セルフケアの提案

お尻や内腿の筋肉は、自分でもマッサージが可能なので、セルフケアを提案します。

また、股関節や仙腸関節の運動や、足の筋肉の正しい使い方を練習も自分で行うことで、恥骨痛がより早く改善します。

妊娠後期恥骨痛原因まとめ

〇妊娠後期の恥骨痛の原因

・恥骨に負担がかかる姿勢

・ホルモンによる恥骨の緩み

・お尻や内腿の筋肉の緊張

・仙腸関節や股関節の動きの悪さ

〇整体による妊娠後期の恥骨痛の対処方法

・猫背の改善

・お尻や内腿の筋肉の緊張緩和

・仙腸関節や股関節の動きの改善

・足の筋肉の正しい使い方の指導

・セルフケアの提案

目次