整体の効果に関しましては、あまり知られていないばかりか、怪しいというイメージもあります。
その中でも腱鞘炎に対しての整体の効果は、ほとんど知られていません。
ですから、この記事では、腱鞘炎に対しての整体の効果についてご説明したいと思います。
腱鞘炎に対する整体の効果
腱鞘炎とは
腱鞘炎というのは、腱を包む組織の腱鞘に炎症が起こる症状です。
多くは、手の親指の付け根に起こります(小指側にも起こります)。
また、ばね指と呼ばれる症状も、病態は腱鞘炎が元になっています。
ばね指というのは、腱鞘炎によって、指を伸ばす際に引っかかりが起こるようになってしまう症状のことを言います。
腱鞘炎に対して整体が出来ること
まずは、なぜ腱鞘炎が起こるのかをご説明します。
なぜ腱鞘炎が起こるのか?
腱鞘炎は、基本的には手や指の使い過ぎが原因になります。
手や指を使いすぎることによって、腱や腱鞘に炎症が起こります。
また、更年期やホルモンバランスの乱れも腱鞘炎の一要因になります。
なぜ腱鞘炎になる人とならない人がいるのか?
腱鞘炎の基本的な原因は、手や指の使いすぎですが、同じ作業をしていても、腱鞘炎になる人とならない人がいます。
この違いはどこにあるのでしょうか?
整体の観点から考えると、腱鞘炎になる人は、元々肩甲骨~手・指の筋肉や関節や神経の働きが悪くなっていると考えられます。
肩甲骨~手・指の動きが悪い状態で、手や指に負担をかけると、腱鞘炎になりやすくなると、整体では考えます。
なるほど、肩甲骨~手・指の動きが悪くなっている人が、無理をして手や指を使いすぎると、炎症が起こってしまうんですね。
整体的に考える腱鞘炎の原因についてはこちら
腱鞘炎に対する整体
腱鞘炎に対して、整体で行うことは、体の機能障害を改善することを行います。
腱鞘炎では、特に、肩甲骨~手・指に起こっている機能障害を改善します。
体の機能障害というのは、関節や筋肉や神経の働きが悪くなっている状態のことを言います。
整体では、こういった働きの悪くなっている関節や筋肉や神経にアプローチして、機能を改善します。
いまい整体院では、腱鞘炎は肩甲骨~手や指の機能障害が原因であると考えています。
ですから、肩甲骨がしっかりと動くようにすること、肩・肘・・指の関節がしっかり動くようにすることを目的として整体を行います。
また、骨盤にある仙腸関節という関節の機能異常も、腱鞘炎やばね指に影響するため、骨盤~背骨にかけての調整をしっかり行います。
整体では炎症自体を抑えることは出来ない
腱鞘炎では、組織に炎症が起こっています。
ですが、整体では、直接的に炎症を抑えることは出来ません。
炎症が強い場合には、病院での治療を優先した方が良いです。
炎症が治まってきても、肩甲骨~手・指の機能障害が残っていると、痛みや動きの悪さが残ります。
整体では、炎症が治まった後に残っている機能障害を改善することが出来ます。