姿勢の異常の中に、巻き肩があります。

肩が前に出ていて、巻いている姿勢のことを言います。
ですが、具体的に何がどうなっていて、どのようにすれば巻き肩を良くすることが出来るのかが知られていません。
この記事では、巻き肩について、そして巻き肩の改善方法についてご説明します。
巻き肩とは
巻き肩というのは、肩の位置が前に出ていて、巻いている姿勢です。



猫背姿勢との関連や、スマホ首との関連で、巻き肩も語られます。
ですが、巻き肩は、ストレートネックや猫背と同様に、医学的には根拠のない姿勢異常です。
医学的には根拠はありませんが、体の機能的な面で、巻き肩は異常のある姿勢です。
巻き肩は何が巻いている?
巻き肩は肩が巻いていると思われていますが、実際には色々な要素により、様々なバリエーションがあります。



肩が巻いてしまうのにはいくつかの条件が関係します。
〇肩が巻いてしまう条件
- 腰が伸びない
- 胸椎が伸びない
- 肋骨の動きが悪い
- 肩甲骨の動きが悪い
- 肩関節で上腕骨が前にズレている
- 肘が伸びない
もっと色々ありますが、上記しました体の機能異常があると肩が巻く原因になります。



実際に巻き肩を形作っているのは、肩甲骨と上腕骨です。
肩甲骨が外側・上方に移動し、上腕骨が上方・前方に変位している状態が巻き肩です。
このような肩甲骨と上腕骨の変位が起こる原因となるのが、上記しました条件になります。
巻き肩の治し方
巻き肩を治す時に重要なのが、何が巻き肩の原因になっているのかを特定することです。
腰が伸びないことが原因になっているのか?肋骨が動かないことが原因になっているのか?



通常はいくつかの原因が折り重なっていることがほとんどなので、全ての原因を特定することが重要です。
その上で、原因を順番に解消していくことで、巻き肩が治っていきます。
巻き肩を治すセルフケアはあるのか?
巻き肩を治すセルフケアに関しましては、いくつかあります。
ですが、先ず自分の巻き肩が何が原因で起こっているのかを特定する必要があります。



原因がわかっていないのに、セルフケアを行うと効果がないだけでなく、逆に体を痛めることがあります。
原因がハッキリしているのであれば、それに適したセルフケアがあります。
原因が分からない状態で、巻き肩を治すセルフケアを行うことは大変危険なので、やめた方が良いです。
私も、自身の整体院で、セルフケアを指導しますが、それは原因をハッキリさせた後です。
巻き肩の影響
巻き肩は様々な症状の原因になります。



例えば、腰が伸びなくても巻き肩になりますが、逆に巻き肩だと腰が伸びなくなります。
特に、40代以降の方のひどい巻き肩は、五十肩の原因になっていると私は考えています。
また、肘や手首の異常にも関係しています。



思っているよりも沢山の症状の原因になっているんですね。