足のしびれにお悩みの方はたくさんいらっしゃいます。

ですが、皆さんのお話をよく聞いてみると、それぞれの方のしびれが違うことが多いです。



一言でしびれといっても色々なしびれがあるんですね。
この記事では、色々な種類のしびれが起こる理由と、対処法についてご説明します。
この記事は、千葉県千葉市緑区おゆみ野のいまい整体院院長が書いています。
私は、鍼灸師・マッサージ師の資格を持っていて、整体院を開業して10年になります。
足がしびれる理由
しびれには大きく分けて二つの種類があります。
絞扼性神経障害
絞扼性神経障害というのは、わかりやすくいうと、正座の時のしびれです。
〇正座のしびれの起こり方
①正座によって足の血管が締め付けられて、虚血(血が足りなくなる)が起こる
②虚血によって感覚神経が障害されて、感覚がなくなってくる
③虚血によって運動神経が障害されて、足が動かなくなる
④正座をやめて立ち上がると、虚血がいきなり改善されるため、感覚神経の誤作動が起こる
⑤チクチクしたり、ジンジンしたりする
⑥次第に感覚神経・運動神経が元に戻る
このように、正座などで神経が一定時間締め付けられると、しびれと運動神経のマヒが起こります。



寝ている時に、腕を頭や体の重さで締め付けてしまい、起きた時に腕がしびれているのも絞扼性神経障害です。
絞扼性神経障害は、神経系が障害されて起こるしびれです。
絞扼性神経障害以外のしびれ
私は日々、整体で腕や足がしびれているという人に出会います。
ですが、ほとんどの人は、絞扼性神経障害によるしびれではありません。



このような方に、あなたのしびれは、正座の時のしびれと同じ感覚ですか?と聞くと、違うとお答えになります。



私も坐骨神経痛になったことがありますが、正座の時のしびれとは違いました。
このように、しびれには感覚系が障害された絞扼性神経障害以外のしびれがあります。
絞扼性神経障害以外のしびれというのは、生理学的にはしびれではありません。
ですが、多くの方が絞扼性神経障害以外のしびれで苦しんでいます。
では、このしびれの原因は何なんでしょうか?
これはあくまで私の経験上のお話ですが、このしびれの原因は関節の機能障害です。
※他にも筋肉が神経を圧迫していると考える方や、神経自体の滑走が悪いからと考える方もいらっしゃいます。



関節の機能障害は、分かりやすく言えば関節の歪みやズレのことを言います。
詳しくはこちらの記事をご覧ください


整体で関節の機能障害を取り除くと、絞扼性神経障害以外のしびれがとれます。
ですから、関節機能障害がしびれの原因であったと言えます。
では、なぜ関節の機能障害がしびれを起こすのか?についてはまだはっきりとしたことがわかっていません。
私もなぜかはわかりませんが、確かに関節の機能異常を取り除くとしびれがとれます。
坐骨神経痛や椎間板ヘルニアの足のしびれは?
整形外科で、坐骨神経痛や椎間板ヘルニアと言われたのに、経過観察やリハビリを勧められる方は多いです。



整形外科の検査で、絞扼性神経障害だと分かった時は、すぐに治療や手術が行われます。
これは、関節機能障害という観点から言えば、こういった足のしびれは、関節の機能障害によって起こっているしびれであると言えます。
整形外科で、足がしびれていて、坐骨神経痛や椎間板ヘルニアと言われた人のしびれの原因には、実は二つの種類があるということです。
絞扼性神経障害によるしびれか、関節機能障害によるしびれかです。
足のしびれの対処法
絞扼性神経障害の場合
絞扼性神経障害が原因のしびれの場合には、整形外科での対処が必要です。



ですから、あなたの足のしびれが、正座のしびれと似ている場合には、すぐに整形外科に行きましょう。
絞扼性神経障害の場合には、手技療法では解決が出来ない為、整体院や整骨院ではなくて、まずは整形外科に行きましょう。
絞扼性神経障害以外の場合
あなたの足のしびれが、正座の時の足のしびれとは違う場合には、関節の機能障害原因であることがあります。



これはあくまで私個人の経験からくる考えであるため、筋肉が原因・神経の滑走不全が原因・骨盤の歪みが原因と言う方もいらっしゃいます。
その場合には、関節の機能障害を取り除く必要があります。
本当はストレッチや運動で関節の機能異常を取り除く方法をお伝えしたいのですが、今現在その方法はありません。
少なくとも、絞扼性神経障害ではないということが整形外科でハッキリしているのであれば、整体院や整骨院、鍼灸院などで、あなたのしびれは解消できる可能性があります。



まず、絞扼性神経障害によるしびれなのか、そうでないのかをハッキリさせることが大切なんですね。