産後には腰痛だけでなく、膝の痛みを訴える方も多くなります。
なぜかというと、膝は育児において負担がかかる部分だからです。
この記事では、産後の膝の痛みの原因と対処法をご説明します。
産後の膝の痛みの原因
産後に膝が痛くなる原因はいくつかあります。
関節が緩くなっている
産後の女性の関節は、ホルモンの影響で緩くなっています。
関節というのは、緩くなると動かしやすくなりますが、不安定になり関節への負担は増えます。
ですから、産後の女性の膝への負担は必然的に増えてしまいます。
床に座る機会が増える
育児の際には、床に座る機会が増えます。
また、膝を深く曲げる機会が増えます。
現代の生活では、膝を深く曲げることは少なくなっているため、育児を始めて急に膝を深く曲げる機会が増えると、慣れていない方は、膝が痛くなることがあります。
膝の関節への負担が増える
育児が始まると、赤ちゃんを抱っこする必要があるために、膝の関節への負担が増えます。
また、抱っこの際には両足で均等に支えることはなく、軸となる足側への荷重が増えます。
すると、軸になる側の足の膝に多大な負担がかかるようになり、膝が痛くなることがあります。

利き手と同じように足にも利き足があり、利き足と反対の足は軸となる足、支える役割のある足になります。
産後の膝の痛みの対処法
膝の痛みの対処法は、膝への負担を減らすことと、膝の機能を回復させることです。
膝への負担を減らす方法
膝への負担を減らすには、なるべく膝を深く曲げない生活にすると良いです。
育児においては、赤ちゃんを床ではなくベットに寝かせたり、椅子を使用した生活にすると良いです。
また、正座など膝を深く曲げる際には、お尻の下にクッションを挟むようにすると膝が楽になります。
膝の機能を回復させる方法
膝の機能を回復させるというのは、膝をしっかりと曲げ伸ばしが出来る状態にするということです。



現代の生活だと、膝をしっかり曲げたりしっかりと伸ばす機会がすくないため、膝の機能が悪くなっている方が多いです。
多くの方は、痛みや違和感を感じていなくても、膝が最大限に曲げ伸ばしが出来なくなっています。
方法としては、膝を曲げるストレッチ、膝を伸ばすストレッチをするのが良いのですが、痛みや違和感のある方は、いきなりストレッチをすると、逆効果になることが多いです。
その際には、整体院や整骨院などにいって、膝が曲げられなくなっている原因、膝が伸ばせなくなっている原因になっている機能の異常を改善すると良いです。
膝に痛みがある時には、膝の機能のどこかに異常があります。
膝の機能というのは沢山あり、筋肉だけでも膝の前、内側、外側、裏側とあり、その他にも膝のお皿の機能、靭帯、半月板、神経など色々な機能があります。
膝に痛みや違和感がある時には、これらの機能のどこかに異常があります。
ですから、まずは膝のどの機能に異常があるのかを特定し、その機能を回復させる必要があります。
セルフケアで行う膝を曲げるストレッチ、膝を伸ばすストレッチはその後で行うと効果的です。