なぜ人間は、年を取ると姿勢が悪くなっていくのでしょうか?
そして、なぜみんな同じように、老人姿勢と言われる姿勢になっていくのでしょうか?

確かに、お爺ちゃんお婆ちゃんの姿勢って、みんな同じような姿勢をしていますね



人間の体には姿勢が悪くなる順番があります。
習慣などが違っても、人間であればみんなある程度共通して、同じように悪くなっていきます。
この記事では、なぜ人は年を取ると姿勢が悪くなるのかについて、ご説明します。
私は、千葉県千葉市緑区おゆみ野で整体院をやっています。
この記事は、整体師のの視点で、姿勢についてご説明していきます。
なぜ人は年を取ると姿勢が悪くなるのか?
姿勢が悪くなっていくのは重力が原因
年を取るごとに人間の姿勢が悪くなっていくのは、重力が原因です。



重力は上から下に働いているので、人の体も下に向かって曲がっていきます。
背骨が曲がる、肘や膝が曲がる、股関節と肩関節は内側に回転しなくなる、手首足首は曲がらなくなる、といった変化が起こってきます。
地球で生活する以上は、力のかかる方向が全人類同じなので、皆ある程度同じように姿勢が悪くなっていきます。
人の体は関節の機能に関しては自然治癒力が働かない
人の姿勢が年を取るごとに悪くなっていってしまう一番の原因は、人の体はなぜか関節の機能に関して自然治癒力が働かないという点です。



ここでいっている関節の機能は、関節のズレや動きの悪さです。
長年整体師をやっていて、非常に疑問に思っていることは、なぜか人の体は関節の機能異常を治すことに関して、消極的だということです。
日々重力の中で生活しているとはいえ、関節のズレや動きの悪さが、皮膚の傷が治るように自然治癒力で治っていれば、姿勢は悪くなっていきません。
ですが、なぜか人の体は関節のズレや動きの悪さに関して、自然治癒力を働かせることがありません。
ですから、人間は年を取るごとに姿勢が悪くなっていくのです。



関節の機能異常というのは、皮膚の傷を治すよりよっぽ容易に治すことができます。
なぜ人の体はそれをしないのか??
私の長年の疑問です。
なぜ人は老人姿勢になっていくのか?
人間は年を取っていくと皆同じような姿勢になっていきます。
この姿勢を老人姿勢と言います。



年をとると老人姿勢になっていくのは、皆同じ順番で関節の機能が悪くなっていくからです。
老人姿勢の体の変化
老人姿勢での体の変化は以下の通りです。
- 背中が丸くなる
- 肘膝が曲がる
- 手首足首が曲がらなくなる
- 股関節肩関節が内側に回らなくなる
- 頭の位置が前に出てくる
〇老人姿勢と猫背姿勢の違いは?
老人姿勢と猫背姿勢の違いは、明確にはありませんが、老人姿勢は全身に姿勢の変化に注目していて、猫背姿勢は上半身の姿勢の歪みにだけ注目しています。
この二つの姿勢の異常は、共通点も多く、猫背姿勢の延長線上に老人姿勢があります。
関節の機能が悪くなる順番
私の経験上、一番初めに悪くなる関節は、腰仙関節という腰と骨盤をつなぐ関節です。



腰仙関節の機能が悪くなると、腰が伸ばせなくなります。
老人姿勢につながる姿勢の変化のはじまりは、腰が伸ばせなくなることにあると考えています。
腰が伸ばせなくなった後の姿勢の変化は、人それぞれですが、全て腰が伸ばせなくなることが原因で起こります。
腰が伸ばせなくなる⇒膝が曲がる
腰が伸ばせなくなる⇒背中が丸くなる
このように、腰が伸ばせなくなることに連動して、老人姿勢に向かって姿勢の変化が起こります。



では、腰が伸ばせていれば、老人姿勢にはならないんですか?



はい、私はそう考えています。
腰仙関節の機能をずっと良い状態にしておけば、老人姿勢にはなりようがありません。



腰が伸びるようにしておくことは、本当に大切なんですね。