この記事は、千葉市緑区おゆみ野のいまい整体院の院長が、足裏の痛みでお悩みの方に向けて書いた記事です。
足裏の痛みの部位
足裏の痛みには、大きく分けて3つの痛む部位があります。
院長踵が痛む場合・土踏まずが痛む場合・指のつけ根が痛む場合です。
それぞれの痛む部位によって原因が違います。
西洋医学では様々な病名が付きますが、私の臨床上では、痛む部位に分けた方がやることが明確になり有用であると考えています。
足裏の痛みの原因
踵が痛む場合
足の踵が痛む場合の原因は、4つあります。



踵の痛みは、足裏の痛みの中で一番多く診させて頂いています。
その結果、4つの原因を解消することで、踵の痛みは解消することがわかりました。
踵の痛みは、病院に行くと足底筋膜炎や足底腱膜炎と診断されることが多いです。
ですが、足底筋膜炎・足底腱膜炎と診断されていても、踵の痛みは整体で解消することから、実際には炎症が原因ではないのではないかと考えています。
※骨棘という骨の変形がある場合には、整体で解決することが難しい場合があります。
①後ろ重心
踵が痛む一番の原因は、後ろ重心です。



後ろ重心というのは、踵重心のことです。
通常はもっと前にある重心が、後ろ(踵)に来てしまい、踵から重心が移動できなくなってしまうと踵が痛むようになります。



踵に体の重さがずっと乗っているので踵が痛くなるんですね。
②足関節の背屈制限
足関節の背屈制限というのは、足首がキチンと曲げられなくなる状態のことを言います。



足関節がしっかり曲がらなくなると、踵から前に重心を移動させることが困難になります。
足関節の背屈制限は、上記しました後ろ重心の原因にもなっています。
③踵骨(踵の骨)の前方移動
踵の骨が体の前方に向けて移動してしまうことも、踵が痛くなる原因になります。



踵の骨が前方に移動すると、本来は土踏まずがあるべき場所に踵の骨が位置してしまい、踵に過剰に体重が乗るようになってしまいます。
④舟状骨の内旋制限
舟状骨というのは、土踏まずの位置にある骨です。
舟状骨が内側に回らなくなると、土踏まずへの体重の移動が制限され、踵に過剰に体重が乗るようになります。
土踏まずが痛む場合
次に土踏まずが痛む原因ですが、踵の痛みの原因が踵に体重が乗りすぎることにあるように、土踏まずが痛む場合には、土踏まずに体重が乗りすぎてしまっています。



土踏まずの痛みは、踵の痛みより重症である印象があります。
土踏まずが痛む原因は、大きく分けて3つあります。
土踏まずが痛む方は、偏平足や後脛骨筋の機能障害と言われることがあります。
こういった病態の原因も、下記の2つの原因が大きく関わっています。
①膝のねじれ
土踏まずが痛む人は、膝関節でねじれが強く出ています。



具体的には脛骨が強く外旋しています。
脛骨が外旋すると、土踏まずに過剰に体重が乗るようになります。
②足関節の外転
足関節の外転というのは、つま先が外に向いてしまう方向に変位することを言います。
足関節が外転してしまうと、土踏まずに体重が乗りすぎてしまいます。
③舟状骨の外旋制限
足の付け根が痛む場合
足のつけ根の痛みは、臨床でほとんど経験したことがないため、明確な原因がわかりません。
ですが、腰仙関節や腰椎椎間関節の関節機能障害を取り除いたり、足関節や足の細かい関節を調整することで、痛みが解消されます。
モートン病に関しましては、モートン神経腫と呼ばれる神経種が出来ていると整体では改善が難しいようです。
足裏の痛みに対する整体
踵の痛み
踵の痛みにおきましては、後ろ重心を解決することが先決です。



踵重心の一番の原因は、腰が伸ばせなくなっていることです。
ですから、まずは腰仙関節という腰と骨盤の関節を調整することで腰を伸ばせる状態にします。
次に、足関節の背屈制限・踵の骨の前方変位・舟状骨の内旋制限を調整することで、踵の痛みは解消されます。
土踏まずの痛み
土踏まずの痛みの場合にも、腰仙関節の調整は重要です。
そして、仙腸関節・股関節を調整した後で、膝関節のねじれを解消します。



特に重要なのが、足関節の調整です。
土踏まずの調整には、その他さまざまな細かい調整が必要になります。
腓骨・骨間膜・足根骨・中足骨などの調整も重要です。
指のつけ根の痛み
足の付け根の痛みに関しましては、上記しましたように多くの人を診たわけではないので、マニュアルがあるわけではありません。
個別でその方のお体の歪みを判断して調整していきます。
