腰痛でお悩みの方の中には、歩いている時に腰が痛い方がいらっしゃいます。
歩くというのは一見簡単な動作のようですが、実際には様々な体の機能が必要で、歩いている時に腰が痛い方は、いくつかの体の機能が悪くなっています。
この記事では、歩くと痛い腰痛の原因をご説明します。
歩くと痛い腰痛の原因とは?
腰痛には、器質的な腰痛と機能的な腰痛があります。
器質的な腰痛というのは、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎分離症等、変形や組織的な変化が見られる腰痛です。
器質的な腰痛は、画像診断など目に見える変化が起こってしまっている腰痛で、病院での対処が必要になります。
一方で機能的な腰痛は、筋肉が硬い・関節の動きが悪い・神経の伝達が悪いなど、目に見えない機能が悪くなっている腰痛です。
機能的な腰痛は、リハビリや代替医療(整体・鍼灸・整骨院)などで対処が可能です。
器質的な腰痛の場合
器質的な腰痛の場合には、原因が骨の変形や組織の変化にあります。
器質的な腰痛の原因を解決するには、病院での診断と治療が必要になります。
機能的な腰痛の場合
機能的な腰痛の場合、歩く機能に問題があります。
歩く時に最低限必要な機能
歩く時に必要な最低限の機能は、体を伸ばすことが出来る機能と下肢を体の前後に移動させることが出来る機能です。
体を伸ばすことが出来る機能というのは、腰・背中を真っすぐに立てることが出来る機能です。
体を伸ばすことが出来ないと、杖や歩行器が必要になります。
下肢を体の前後に移動させることが出来る機能というのは、股関節・膝関節・足関節が歩くのに必要なだけ動かせる機能です。
歩くと痛い腰痛の機能的な原因
歩くと痛い腰痛の場合には、腰・背中が伸ばせなくなっていたり、下肢を体の前後に十分に動かせなくなっています。
特に、股関節を伸ばす機能が悪くなっていることが多いです。
股関節を伸ばすというのは、下肢を自分の体よりも後ろに移動させるということです。
歩くと痛い腰痛の方は、股関節を伸ばすことが出来ず、その代償動作として、腰を過剰に反らしたり、骨盤を過度に前に倒したりします。
代償動作というのは、ある体の部分が動かせない場合に、他の体の部分がその動きをカバーするために過剰に動くことです。
例えば、肩の動きが悪く手を十分に上げられない時に、腰を過剰に反らして手を上げようとするなどの動作です。
歩くと痛い腰痛の場合には、こうした代償動作が原因で、腰や骨盤の仙腸関節が痛くなっていることが多いです。
代償動作を起こさないためには、機能が悪くなっている体の部分を見つけ、その体の部分の体の機能を回復させる必要があります。
リハビリや代替医療(整体・鍼灸・整骨院)では、こうした問題のある体の機能を回復させることで、歩くと痛い腰痛を解決します。
体の機能チェックとセルフケア
歩くために必要な体の機能のチェックには、二つの動作が有効です。
①かかとをついたままでフルでしゃがめるか?
まずは、肩幅くらいに足幅を開いて、かかとをついたままでフルでしゃがめるかを確かめてみましょう。
フルでしゃがめない場合には、腰・股関節・膝・足首の曲がる機能のどこかに異常があります。
異常のある部分には、筋肉が突っ張る感じや関節が詰まる感じがあります。
②かかとをついたままでアキレス腱伸ばしの動きが出来るか?
次に、かかとをついたままでアキレス腱伸ばしの動作をしてみましょう。
股関節の前に伸びる感じがなかったり、腰が過剰に反ってしまったり、体を真っすぐに伸ばすことが出来ない場合には、股関節を伸ばす機能が悪くなっています。
セルフケア方法
歩くと痛い腰痛のセルフケアは、上記しましたしゃがむ動作とアキレス腱伸ばしの運動が有効です。
無理のない範囲で、セルフケアを行いましょう。
この動作、運動で体に痛みが出る場合には、リハビリや代替医療によって体の機能を良くすることをお勧めします。
いまい整体院の腰痛ページはこちら